「とっておきドラえもん」恋愛編にあいみょんが寄稿、特別版には胸キュンポストカード
藤子・F・不二雄「ドラえもん」の傑作選シリーズ「とっておきドラえもん」の第4弾「きみにメロメロ 恋愛編」が、2月4日に発売。巻末にはシンガーソングライターのあいみょんによる解説文が掲載される。
「きみにメロメロ 恋愛編」には「ドラえもん」の中から、甘酸っぱい恋模様を描いたエピソードを厳選して収録。あいみょんは自身の恋愛を赤裸々に綴った解説文を寄稿し、「大好きなドラえもんのコミックスに私の話を書けるなんて、本当に幸せです。自由に書いて下さいと言ってくださったので、思いつくままに書いてみました」とコメントを寄せた。なお通常版と同時発売される特別版には、恋にまつわる言葉とイラストをあしらった“胸キュン”な「アートポストカード」4枚と、それらを飾るための「特製イーゼル」のセットが同梱される。
あいみょんよる解説文「U君と、どこでもドア」(一部抜粋)
本書に「恋するドラえもん」という話がある。お嫁さんになってほしいほどの好きなネコの女の子ができたドラえもんは、まず彼女と友達になるきっかけをつかむために、未来のネコ用品をプレゼントしようと、どこでもドアで彼女の住む部屋に行く。めずらしいプレゼントに喜んでくれた彼女を見て、さらに自分をアピールしようと「ぼく未来のネコ型ロボット。なあんでもできるんだ」と伝えると、彼女は「一度でいいから外へでて自由に歩きまわってみたいわ」と言った。彼女は立派なお家に住んでいて、自分の部屋がある。ドラえもんは、「しあわせだなあ」と彼女に言うけど、彼女は「でもないわ」と言った。
私は新しい恋に興味があった。U君には何の不満もない。U君は優しくてなんでもできた。でも、それがむしろ不満だったのかもしれない。ドラえもんが好きになった彼女と同じで、外の世界、U君以外の世界を歩いてみたかった。不自由のない暮らしが幸せとは言い切れない。完璧な人が人を幸せにできるとは限らない。
(c)藤子プロ・小学館